水色書架

自作の一般向け現代小説を書いています。長編短編をご用意しております。
はじめに
次の小説を構想中です。しばしお待ちを…。

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作品リスト  [ 『海辺の一夜』 ]

海辺の一夜 (1)

12月に入ったというのに比較的暖かい日が続いていた街中では、クリスマス向けのイルミネーションの装飾がそこここで施され、蒼白い清らかな光が散らばっていた。サノタカヒロは長身の体躯を猫背気味にして、その中を興味もなさげに歩き、駅の改札をくぐり、ホームに立った。

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[ 2010/12/30 00:33 ] 『海辺の一夜』 | TB(-) | CM(-)

海辺の一夜 (2)

階段の下には浜辺が広がっている。夏には海水浴で賑わうのだろうが、この寒い時期には海の家も屋台も何もない。だだっ広い砂浜があるのみだ。足元さえも暗くてよく見えないのをタカヒロは注意しながら下に降り立った。女は浜辺を歩いている。海に向ってまっすぐ。

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[ 2011/01/02 00:30 ] 『海辺の一夜』 | TB(-) | CM(-)

海辺の一夜 (3)

飲み終えたタカヒロは、缶を砂浜に立て砂で固定すると、懐から煙草とライターを取り出して一本に火をつけた。そのときナギサが一瞬ビクッと震えたのに彼は気づいたが、黙って煙を吸ってゆっくりと吐き出し、灰は空き缶の中に落とした。

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[ 2011/01/05 00:30 ] 『海辺の一夜』 | TB(-) | CM(-)

海辺の一夜 (4)

時刻はまだ午前4時にもならない真夜中で、依然として空も海も暗いままだった。冷え込みがいっそう増してきたため、さすがにタカヒロも体を震わせ手を擦り合わせた。

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[ 2011/01/08 00:30 ] 『海辺の一夜』 | TB(-) | CM(-)

海辺の一夜 (5)完

思いもかけない一言だった。

「ゼ・・・ン・カ?」

マイは何を聞いたのかよく飲み込めなかった。リョウヘイは辛そうな顔をマイに向けた。

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[ 2011/01/11 00:27 ] 『海辺の一夜』 | TB(-) | CM(-)